ここから本文です

連続講座中の大阪は晴れ。そこから、眩しく光る明石海峡を越えて、淡路入り。

日々の仕事で感じることのように思えて、その実子供の頃からそうだったような気もする。日本人の特性のように言われることも少なくない。いや、ここぞという時に口をつぐむ傾向についてである。静かな会議、気を回した自主規制。しかし、度が過ぎやしないか。

多弁がいいとは思わない。寡黙が知的に見えるときもある。されど、言うべきを言わないで、コトがねじ曲がるケースは多い。言うべきを言わないで、言わぬが花、などと収まって欲しくない。会議が終われば、本音続出も日常茶飯事。それをこの国の文化などとは言ってはなるまい。無難に物事を進めようとしているのか、進めようとしていないのか。
偏見と取られようが、役場、大組織に、この構図は多い。上に上がるアイデアが、所々でマイルドに修正されて、結局陳腐化する場面を何度も見た。事情に精通する自負からの振る舞いだろうが、仕事の本質がすっぽり抜け落ちている。沈黙は金と言うが、雄弁は銀とも言う。物言わず、何を変えるつもりか。いや、変えるつもりはないのか。備忘録。

商品開発、地域プロデュース、Webによる組織改革、プロダクトデザイン、等々。

解決しようとする意志が弱い。そのことを悪いと思っていない。それが事業の致命傷。

蝋梅が雨に濡れる。孤立を恐れて、日和見が習い性になる。個の強さが必須条件だろう。

朽ち果てるまで続けるのだろうか。解決に向かわない仕事は仕事とは呼べるまい。

それはまるで口が凍ったかのようだ。大の大人が、戸惑って、たじろいで、俯いてしまう。

 

 

 

 

by 江副 直樹 2015-2-18 21:09 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

Archives

◎2006年3月 → 2010年8月