爺は二度寝る。

草木も眠る丑三つ時。その前後、よほど疲労した日を除けば、毎晩のように覚醒する。いつの頃からか始まり、いまや習慣のようになった。その分、寝付きは早く、酷いときは20時台に酩酊が誘う睡魔に導かれて、ふらふらとベッドへ入る。これがもうやたらと気持ちいい。

そのまま朝まで熟睡なら、部活に熱中する高校生のようだが、そうはならない。ひと眠りすると、ゾンビもかくやと思わせるように、起き出してしまうのだ。目が覚めて、時計を確認し、またこんな時間かとガッカリする反面、もう１回飲めるなと口卑しい想いがわき上がり、布団を跳ね上げる。ゆっくり起き出して、酒を注ぎに階下に降りて、またMacを開く。
そこから先は、決まったメニューは特にない。本を読んだり、YOU TUBEに見入ったり、時に仕事をしたり、こうしてブログを書いたりする。春から秋にかけては、境内からアオバズクの咆哮が聞こえることもあるけれど、いたって静寂。季節や日によっては、月光が窓から差し込んでくる。日中にはない思考と感性の漂泊を経て、そのうちまたやおら眠たくなってくる。あと2時間くらいは眠れそうだ。そうして、夜半のお遊びは終わりを告げるのだ。

睡眠って、4時間サイクルじゃないかと思っている。