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権威に頼る。

2020.6.18

人は弱いものである。群れに入らないと心細い。強い者に沿わないと不安になる。寄らば大樹という古諺もある。権威に頼りたくなる。自分での判断、決断が殊の外難しいので、他者のそれに委ねる。できるだけ有名で、立派な人が良さそうな気がする。そう、権威。

権威との距離が近ければ、安堵感は大きくなる。さらに、そうじゃない人たちに比べると、自分たちが少し優れているようにも思えてくる。ある日、心の片隅に虚栄が宿り、それは日に日に大きくなる。有名ブランドに働くスタッフが、なぜか客を見下すあの空気。残念ながら、この空気は社会のあちこちにこれまでもあり、これからもなくならないヒトの性。
ただ、寄るべき権威は時代とともに変わる。企業であったり、業界であったり、学説であったり、学歴であったり。そして滑稽なのは、古くなった権威を纏って、当人たちは気づかずにいるケース。それは、哀しいけれど、変化の波が遅れてやって来るローカルに顕著だ。地方暮らしを心底愛する僕だが、これには辟易する。長閑さの裏に隠れた醜悪と言うべきか。

虎の威を借りてでも、人は皆威張りたいってことか。

by 江副 直樹 2020-6-18 7:07 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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