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朝陽の効用。

2013.4.13

冷え込みも徐々に薄れてきた。暑くなり寒くなりを繰り返して、春は終盤に向かう。

朝陽はいつも特別だと思う。若い頃から朝が好きだった。人並みに、夜更かしを楽しんだ一時もあったけれど、ほどなく朝型に戻り、近頃は加齢も後押ししてか、まだ暗い5時過ぎには動き出す日々。山の端が明るくなり、朝陽が谷に差してくるのももうすぐ。

四季を通じて、外気温は明け方が最低になる。そして、夜間は夜露が静かに降りている。冬季はそれが霜となり、夏季はそれが瑞々しい空気となる。24時間中、最もフレッシュな時間。それが明け方。1日は朝から数えられる。夜、リセットされた世界は、朝またスタートを切る。植物なら若葉、人間なら少年のような初々しさで満たされる刻。
そこに差し込む朝陽は黄金色。モノトーンに近かった景色を次々と鮮やかな色彩に染めていく。日中や夕方の光とは明らかに異なる周波数は、森羅万象に極上のエネルギーを振りまいているように見える。この時しか得られない何かが朝陽には宿っている。それをできるだけ浴びること。たとえ厚い雲越しでも、朝陽は届く。明朝も晴れますように。

夕方、仲真市展に顔を出し、その後大竹昭子氏のトークイベントへ。共に久々の再会。

ヤマモミジの花。

道沿いに植えたヤマモミジが花をつけていた。開き始めた若葉の緑が目に染みる。

ドウダンツツジの花。

スズランのような花を鈴生りにするドウダンツツジ。ほのかな白が美しい。

モクレンに朝陽。

開き始めた白モクレンの大きな花弁に、横から朝陽が当たる。透明感のある桃色。

ヤマボウシの若葉。

一斉に芽吹き始めたヤマボウシの若葉を太陽が透かす。腹の底から元気が湧く。

by 江副 直樹 2013-4-13 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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