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ゴールデンウィーク突入。毎年遠出はしない。初夏への入口を静かに過ごす。

今年の元旦に、齢60歳になった。まあ、じいちゃんである。加齢感はあっても、そんなに衰えは感じない。気分は、いまだ高校生のままなんだが。とは言え、冷静にわが人生を見つめてみれば、最終コーナーはもうそんなに先でもないだろう。それで思うこと。

子供の頃は、人間大人になると、いろんなことに分別が付き、酸いも甘いも噛み分けて、余裕綽々、泰然自若となって、余裕に包まれた穏やかな日々が訪れると思っていた。ところが、いざ我が身がそこへ置かれてみると、雑然、混沌、軽率、怠惰の繰り返しで、ちっとも大人の雰囲気など身につかないのだ。多いはずの経験も、無知の知が増えるばかりで。
失敗は成功の元。試行錯誤は世の倣い。などとごまかしながらも、成長のないこと夥しい。だから、若さが保てると強弁してみたいが、それにしてもね。きっと僕らは、ギリギリまで組んずほぐれつ、こけつまろびつ、歩いて行くのだろう。希望と失望を交互に味わいながら、今日も夜になり、また次の朝が来る。季節は巡る。外はむせるほどの新緑が眩しい。

河川調査の合間に、ひとり暮らしを始めた長男のところへ行ったり。そうそう宿題も。

いつも、これからを見つめていたい。明るいところを探していたいよね。

そしてまた夕暮れがやって来る。でも、終わりは始まり。夜は必ず明けるから。

by 江副 直樹 2016-4-30 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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