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朝から降ったり止んだり、酷暑続きの北部九州に爽やかなお湿り。過ごしやすい。

世間は夏休み。わが家の2人の息子も、部活だ遊びだと休みなりに忙しいが、家に居る時間が長くなった。中1の長男はまだしも、小1の次男とは朝の散歩を時々一緒に行く。距離の伸びない道草ばかりの散歩だが、あっちで遊び、こっちで遊び。これが楽しい。

新居もいまの仮住まいも、村には遠く及ばないがそれなりの自然が残っている。新居そばの大原八幡宮まで、ポトポトと歩く。ネコジャラシを振り回しながら、田んぼのカエルに見入ったり、疎水を泳ぐ小魚の大群に歓声を上げたり、蝉の抜け殻を恐る恐る触ったり。しきりに啼く熊蝉のお腹に釘付けになったり。朝の散歩は命に向き合う授業でもある。
生があれば死がある。カエルが田んぼを這い出て、クルマに轢かれる。盛夏を迎える頃、一生を終えた蝉の亡骸が、道端に転がっていることがある。いまにも飛び立たんばかりの美しい死骸。これをつついたり、羽を広げたり、蹴っ飛ばしたり、死んでなお僕らを楽しませてくれる。五感で感じたこの経験が、彼の記憶の奥底に残ればと思う数時間。

週末は比較的ゆっくり。溜めている企画や原稿を進めよう。家族旅行ももうすぐ。

ニイニイ蝉。

大原八幡宮境内の大木から旅立った3センチほどのニイニイ蝉の抜け殻。

羽根が1枚。

ニイニイ蝉の羽根が落ちていた。子どもの頃から刷り込まれている夏のサンプル。

アブラ蝉の殻。

仮住まいそばのレッドロビンの葉には、たくさんのアブラ蝉の抜け殻が下がっていた。

アブラ蝉の遺骸。

アスファルトの上に転がるアブラ蝉の亡骸。わずか一週間の地上はどうだったろう?

 

 

 

by 江副 直樹 2013-7-27 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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