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いつだって、新しいことをしたいと思っている。いや、新しいこと自体に価値があるわけではない。いままで出会ったことがない問題に対して答を出そうとすれば、自ずとそれは新しくなるというだけだ。毎度、経験のない地平に向かって足を踏み出す。それは探検だ。

未踏の地をめざす探検に、地図はない。それは想像と抽象の世界。一歩進むごとに、五感を総動員して情報を集める。探検はその繰り返し。なのに、多くの人は地図を求める。初めての領域に向かうのに、そこを記した地図はないのかと当たり前のように問うのである。創造性とか、オリジナリティとか耳障りのいい言葉の陰には、必ず探検が付きまとっている。
仕様書というものがある。最近、やたらあちこちで幅を利かせている。仕事を発注するのに、何をして欲しいのかを書き連ねた書類。要望書ではない。このようにやってくださいという半ば指示書。これって、探検に出る前に、無理矢理描いた地図なのではないか。事実上の企画書ではないのか。誠に罪深き仕組みである。もう一度言う。探検に地図はない。

北部九州の真ん中に住み、ここから探検に出かける。

見たことがない景色が次々に現れる。日々新鮮な気分。

by 江副 直樹 2019-10-21 17:05 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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