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連日の猛暑だが、今週は早くもお盆。お盆が明ければ秋風が吹く。待ち遠しい夏。

仮住まいのアパートは西日が入るので、ゴーヤのカーテンをと思い立った。苗は驚くほどの成長ぶりで、たちまち木陰を提供してくれたが、全国区の酷暑のせいか程なく枯れてしまったのである。そのままにするわけにもいかず、今度は朝顔のポットを置いてみた。

朝顔を間近で見るのは、思えば久しぶりだった。蝉やプールと並んで、夏休みのアイコンのひとつである朝顔は、僕らの記憶にしっかり刻まれているけれど、大人になってからはまじまじと向き合うことは少なくなった。被写体の少ない仮住まいで、開花した朝顔を接写してみたら、想像以上に美しかった。毎日見ていると、そのどれもに表情が隠れている。
花の写真は、殊更好んでは撮らない。華やかさだけを追い求めると、表現としては薄っぺらになるような気がする。今回も、普通に撮るのは嫌で、極端に近づいたり、蕾や萎んだ状態を眺めてみたりしてみると、意外にも面白く、朝顔の一生のような写真が揃った。そして、見れば見るほど萎んでしまった朝顔が美しく見えてきて、今回のブログ掲載と相成った。

今日はたくさんの〆切に追われた日。でも気づいたら今週はずっとそんな感じ。嗚呼。

それなりの美。

色合いはまだ鮮やかで、生気も残っているが、徐々に乾いていくのだろう。ステキだ。

前日の様子。

ホントは青い朝顔が好みだけれど、近くで見てみると本当に美しい。ほぼ1日の美。

開花が始まる。

早朝、花が開き始める。5時台はまだこの調子。そばで見ると、瑞々しさに満ちている。

最初はこうだった。

蕾も実に愛らしい。花弁のドレープは美しく畳まれてその時を待つ。来年は青にしようか。

 

by 江副 直樹 2013-8-12 23:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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