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去りゆく夏。

2012.9.24

パジャマを着て、羽布団にくるまって眠る。睡眠は自然と深くなる。いい季節。

涼風が吹き始めたが、半月程前まで日中熱風が吹いていたのが嘘のようだ。今季の鮎釣りは、雨、雨、雨のシーズンだった。全国に知られた度重なる集中豪雨とその後の増水は、筑後川を直撃して、何度となく足止めを喰らっているうち、たちまち夏の終盤。

僕の鮎釣りのフィールドは筑後川の中上流域。南から流れ込む大山川と東から下ってくる玖珠川が、大分県日田市で合流する。僕は主に渓相のいい玖珠川で竿を出す。解禁は5/20で、それから4カ月強、鮎が落ち始める事実上の禁漁期となる9月末まで、夢見心地の日々が続く。僕が腰を上げるのは、6月に入ってから。今年は好調な出だしだったのだが。
釣りなんて言葉が憚られるくらい、今年の雨の被害はひどかった。わが分母庵も、石垣崩壊や道路陥没など他人事ではなかったが、そこは釣り人。夏の日射しに居ても立ってもいられない。果たして、あの雨を生き延びて鮎はいたが、釣りは不調が続いた。例年ならまだジタバタするのだが、すでに納竿。 来季に望みをつないでいる。僕の夏は終わった。

今日は今週末講師を務める宣伝会議の打合せとTV番組の会議に出席。明日は久留米だ。

恍惚のとき。

鮎は日に日に大きくなる。25センチを過ぎると簡単には寄らない。堪らない。

夏の仕事場。

久大本線が縫うように走る。ふと顔を上げるとゴトンゴトンと旅列車が行く。

さて、川はどうだ?

鮎釣りは道具が多い。それをsmartに詰め込んで、川へ向かう。盛り上がる。

また8カ月後に。

6年目の夏が終わった。春のヤマメと夏の鮎。僕の生きるよすが。心の支え。

by 江副 直樹 2012-9-24 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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