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今年初の東京はやはり都会で、空港からホテルまで、ダウンを着ることはなかった。

まったく信心深くはないのだが、歳を重ねるごとに神道というか、アミニズムというか、八百万の神に畏怖を感じることが増えたように思う。きっとこれは、山の中に居を構えたことと密接に繋がっていて、いつの間にか祠や神社に違和感を持たなくなっていた。

集落の奥に上がると、山の神と呼ばれる小さな祠がある。12月の初旬に行われる同じ名前の冬の祭が好きだったり、ここ2年間は地元の福井神社の地区総代をなんとか務めたりで、いつの間にか神社は身近な存在になっていた。毎年正月は、家族で林道を上り、その小さな祠にお神酒を挙げ、皆で柏手を打つのが、近年の慣わしとなっていたものだ。
それが、縁がつながり隣町の大きな神社である大原八幡宮そばに、今年家を建てることになった。それが決まった後、昨夏の集中豪雨で山の神への道が断たれ、参拝もままならない状態になったのは、何の因果か。今年は福井神社と大原神社にお参りをした。夫婦で、これは招かれたのだと相変わらず暢気なことを言っている。果たしておみくじは大吉。

今日は幾つかの打合せ。明日は一日、生協の仕事をして村に帰る。週後半は淡路へ。

立派な鳥居。

この大鳥居のすぐそばに家が建つ。まるで境内のような場所。何という奇縁。

清々しい手水場。

神社のしつらいは、寺のそれと違って端正で厳格な印象がある。美しい。

つい神頼み。

越してきたら、毎日ここに来るのだろうか。散歩コースとしても御利益はあるか?

大吉を結ぶ。

おみくじを引いたら、夫婦揃って大吉。縁起がいいなどと口走ってしまった。

by 江副 直樹 2013-1-7 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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