ここから本文です

GWの好天を維持して、快晴が続いている。日の出はずっと早くなって来た。

朝陽の効用、その特別さについては、これまで何度も書いてきた。夜明けから直接陽が差し込む頃まで、風景は日中のそれとはまるで異なっている。わずか2時間ほど、太陽が真上に上がる時間帯とは、およそ別世界のような爽やかな気配が支配する。

その時間の愉しみはいろいろあるが、夏が見え始めたこの時季なら強くなる日射しを受けて、木々の間から注ぐ木漏れ日が美しい。葉裏から葉脈を透かして見る朝陽もいいし、樹間を抜ける複数の光線もいい。そして、写真には写らないが、この時間は1日の内で最も気温が下がっているから、なによりひんやりとして気持ちがいい空気に満ちている。
それだけで、肺の中は自然と浄化しているような気分になる。そこにまだ柔らかな光が、やさしくきらきらと伸びてくるのである。分母庵の周辺は人っ子ひとりいないし、最近時々散歩場所になっている新居そばの大きな神社も訪れる人はごくまばらで、一帯を独り占めしたような朝は気分が悪かろうはずがない。晴れた朝は、木漏れ日が待ち遠しい。

しばらく出張のない日々。それでも次々に新たな方々との出会いは続く。

幾重にも重なる。

夏が近づくと葉の重なりも厚くなる。木漏れ日もこの時季ならではの風情。

巨木は巨木の味わい。

枝が風で揺れると、木漏れ日もそれに従う。光の動きで風を感じるのだ。

林に差し込む朝陽。

横から朝陽が林に徐々に差してくる。林床を照らす柔らかな光が美しい。

山陰にはまだ。

陰になった山肌には、まだ光が届いていない。これはこれでいい空気感だ。

by 江副 直樹 2013-5-7 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

Archives

◎2006年3月 → 2010年8月