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昼間は比較的暖かなここ数日。でも、その分、朝は冷え込む。毎朝が氷点下だ。

縁あって標高250mの里山に暮らしている。当初の予想を大きく超えた夏の涼しさ。その分冬は寒く、こちらも想像以上の気温に驚かされた。以来、「断熱」と「保温」というキーワードが、アタマの一角を占領している。冬の知恵は寒さ対策に注がれる。

南国九州と言えど、標高が上がれば状況は一変する。11年間で最も寒かったのは氷点下7℃。福岡で1mのつららを見るとは思わなかった。積雪も25cmを越える大雪が過去何度もあった。寒いのは大嫌いだったから、住み始めた頃はどうすれば暖かく過ごせるかに心は奪われていたけれど、不思議や不思議、徐々に冬が嫌いではなくなってきた。
いまや心境は大きく変わり、近頃は霜の降りた朝の散歩が楽しいと思えるまでになった。昔、登山を好む友人が、冬山は清潔だから好きだと言っていたが、その気持ちはいまなら少しわかる。夏の猛烈な草いきれも生物の気配もなくなった静謐の季節。寂寥感に覆われているようでありながら、その実なかなか変化に富んだ表情を見せてくれるのだ。

明日からまた東京。このペースがしばらく続くだろう。気合いを入れてステップを。

可愛いつらら。

一度気温が上がって急激に低下した翌朝。あちこちにつららが現れる。

残雪があちこちに。

日陰の雪はいつまでも溶けない。枯れたネコジャラシの上に乗った雪。

霜の表情。

霜はさまざまな表情を見せる。連なったクヌギの袴に霜がついている。

なんでも凍る。

葉に乗った水滴に見えるが、すべて氷になっている。触るまでわからない。

by 江副 直樹 2012-1-10 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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