ここから本文です

超大型の台風15号がのそりのそりと北上中。直撃ではないが、鮎竿は支えられない。

暮らしの中に、木々が存在するのは、理屈抜きに心地いいものだ。若葉や緑陰だけでも、充分に癒やされるが、これが生り物だとさらに喜びが大きい。現在、分母庵の敷地には、柿2本と桑1本とブルーベリー2株があって、夏の終わりにはブルーベリーがたわわに実る。

山菜の王様と言われるタラを植えたこともあったが、再生産しなかった。桑はなぜかこの11年間でたった一度しか実をつけなかった。それは経験のない美味しさだったけれど、それ以降完熟することはない。その点、ブルーベリーはほったらかしにも関わらず、毎年大きくなって、下がる実の数も年々増えていっている。きちんと摘めば、何キロにもなる。
平地ではお盆には盛期を過ぎるブルーベリーも、山上では2週間遅れの8月末がピーク。真夏に緑だった若い実が、徐々に赤みを帯びて、ついには黒く艶やかになる。一段下の敷地にあるので、遠目に見ながらタイミングを見計らっているうち、草刈りを余儀なくされるのが、ちょうどこの時季。 汗かき作業の瑞々しい余録。今年も息子としばし収穫を楽しんだ。

次々と畳みかけるように案件が押し寄せる。軽く楽しめないのはまだまだ未熟な証。

実がいっぱい。

こうして徐々に熟していく。鈴生りとはまさにこのこと。しばらく楽しめる。

食べ頃だ。

摘んでいると、ついつい口に運ぶ。いくつもまとめて放り込む贅沢。

なかなか止めない。

身近に自然の食べ物があり、自ら収穫する体験はきっといい刺激になるだろう。

たちまちこの通り。

10分もしないうちに、小さな籠はいっぱいになる。まだ冷蔵庫にもあったっけ。

 

by 江副 直樹 2012-8-27 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

Archives

◎2006年3月 → 2010年8月