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どんぐり弾。

2014.1.25

曇りがちな土曜日の朝。寒は少し緩んで、霜も霧もない朝。それはそれで物足りない。

週末はいつも少し寝坊して、それから雨さえ降っていなければ長めの散歩に出る。近頃は、7歳の次男を伴うことも多く、そうなると手前勝手に歩き回るだけではコトが治まらない。神社の一角に、どんぐりが大量に落ちているのを見つけて、ある企みを思いついた。

食べられれば、他の選択肢はなかったけれど、簡単ではなさそうなのでそれは諦めて、突如これを弾丸としてパチンコで撃ちまくる想像をして興奮した。ほぼ無尽蔵の弾薬が鎮守の森に眠っている。ただ朽ちていき、腐葉土となるだけではいかにももったいない。勝手な理屈があふれ出す頃には、家にあるはずの安物のパチンコを思い出していた。実行あるのみ。
息子に告げると、いつも通り、すぐにやろういまやろうという話になる。そこをオヤジの権威でなだめつつ、翌日の日曜日に作戦決行を約束。家に戻り、パチンコを引っ張り出して、準備万端。翌朝、一目散に現地へ赴き、まずお手本とばかりに乱射。やさしい弾丸が杉の木に跳ね返った。見様見真似でどんぐりを弾く息子。射撃訓練は延々と続くのだった。

明日は設計事務所主催による新居のオープンハウス。引っ越しが着々と近づいてくる。

一面どんぐり。

森の奥に一面どんぐりの場所があった。撃っても撃ってもなくならない快感。

弾丸装填。

とってもチープなパチンコだが必要にして充分。昔は自分で木を削ったものだ。

散乱する薬莢。

飛び散る薬莢と言いたいところだが、回りには可愛いハカマもいっぱい落ちている。

様になってきた。

徐々に上手くなってきた。次は鳥を撃ちたいねえ。撃っちゃいけないよねえ。

by 江副 直樹 2014-1-25 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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