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年末恒例の高原の温泉に投宿。あたりにはまだ雪がたくさん。リラックスしよう。

毎年、冬は長めの休みを取るようにしている。そうは言いつつ、何かと立て込むのだが、限られた案件だけと我が侭を通し、少しだけゆっくりと過ごせるよう、日程を詰めないことを意識する。歩みを緩めて、思考を自由にして、来し方行く末に想いを馳せる。

そんな気分にリセットするスイッチは、うなぎ。もう、ここ何年も年末の夕刻、早めに家族を伴って気に入りの店に入る。休日は観光客で賑わう、古い家並みで知られる日田の街の一角。時間が早いので、客で溢れることは希な店内は、静かで寛げる空気に満ちている。うなぎの食べ方としては、ひつまぶしは大好きなメニュー。涎が出るが、まずはビールを。
瓶ビールをコップに注いで、家族と一年を労う乾杯をする頃、うなぎがやってくる。異なる薬味を組み合わせて、細く切られたうなぎの身をご飯と混ぜながら口へ運ぶ。至福の一時。実は年に何度も来ないのだが、年末のこのイベントは必ずここ。微かに酔いながらも、仕事のスタイルや、新しく始まる新拠点での暮らしをボンヤリ考える。2013がもう終わる。

明日は大晦日。やることは何も決めていない。夜は家族と共に餅つきに参加する。

暮れなずむ街。

人通りが少なくなった通りが夕景に沈む。さあ、この一年を振り返ろう。

いつも小瓶で。

普段は生が多いが、瓶ビールも乙なもの。少なめだが、じっくり味わって。

おー、この艶。

肉厚のうなぎが、お櫃に入った白ご飯を埋め尽くす。さあ、どこから食おうか。

もっと食べたい。

ネギ、大根おろし、柚子、お茶漬け、さまざまな味わい方で堪能する年の暮れ。

by 江副 直樹 2013-12-30 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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