蓮花茶会の粋。
2020.8.28去年春から、ほぼ1年を掛けて、USAMI fine food &cuisineさんのお仕事をさせていただいた。それが、クリエイティブプラットフォーム大分の事業として、サポートが始まった。じっくりコンセプトを突き詰め、サイトを立ち上げた。そこへコロナ禍の襲来。
母体である石仏観光センターへはもちろん、催事の激減でケータリングにも当然の打撃。センターの夏の風物詩だった蓮料理も提供が危ぶまれた。川を隔てたご自宅に併設されたGallerySARAYAMAは、ご主人H氏が復興した臼杵焼きの常設展示場だが、イベント会場でもある。カタチを変えて、ここでやってはどうか。その想いは、蓮花茶会と名を変えた。
某日。僕も一人の客となった。定員は10名。料理、器、空間、所作、すべてが美しかった。お客様方から漏れる感嘆の溜息がその出来事を物語っていた。催事のあり方はずっと考えてきたが、その答らしきものが見えた気がした。料理人は素材の表現者だ。農業、漁業と消費者を繋ぐ意義ある仕事。USAMIの素敵で大きな可能性が見えた蓮花茶会だった。
by 江副 直樹 2020-8-28 10:10