草イチゴ慕情。
2013.5.28北部九州は、例年より9日も早い梅雨入り。毎年、鮎解禁の直後にやって来る悲報。
5月の声を聞くと、小さな楽しみが生まれる。草刈りが本格化するこの季節に、その埋め合わせをするように草イチゴが実を付ける。フキノトウやタラなど、春先の山菜は必ずいただくが、気温が上がり、草がすっかり地表を覆うと、真っ赤な草イチゴが顔を出す。
山暮らしを始めるまでは、草イチゴをきちんと食べた記憶がない。もっと赤味が強く毒々しいヘビイチゴは、子供の頃からよく目にしていた。けれど、果肉に透明感があり、いかにも瑞々しい草イチゴは、ここへ来てからの初夏のご褒美。大きくたくさん実ったイチゴを見つけたら、小さな籠を持って駆けつけ、トゲも気にせず片っ端から摘み取っていく。
見るからに旨そうだから、つい口に投げ込むのだが、時折果実の内側に蟻が入っていることがあるので、まずは摘果に専念する。草イチゴはひとつでも美しいが、 籠に積み上げるとさらに感動的だ。取り尽くしてしまいたい衝動を抑えて作業終了。ボールに水を張りそこへ投入して虫を追い出す。草イチゴのジャムは絶品。ただそれまで残っているかどうか。
今日は九重に始まり、竹田の定例、日田でヤブクグリと大分な1日。明日は学校。
by 江副 直樹 2013-5-28 23:11