糸からはじめる。
2012.1.28極寒から少し緩んだだけで、過ごしやすいこと。ダウンセーターがちょうどいい。
午後から福岡市大名の松楠居へ。先週は福岡柿豚会が催されたその空間で、今回は小郡の染め織りの教室「翔工房」の展示会が開催中なのだ。九州ちくご元気計画で2年余りお手伝いしてきた。先日、一通りの課題はクリアしたとして、無事卒業と相成った。
中日の今日は、京都からゲストをお招きして、トークショーが開かれる。枯れ木も山の何とやらで、司会役で声が掛かったので、のこのこ出掛けてみた。ゲストの本出ますみ(ポンタ)氏は、織りの世界、特にウールに関してはつとに名の知られた方らしい。開始40分ほど前に顔合わせ。しばらく雑談のような打ち合わせをして、すぐに本番へと突入。
翔工房のコンセプトワークは、ずっと手仕事の本質を議論してきた。ポンタさんにもその旨お伝えしたが、お話の中身はまるでそのためにご準備いただいたような展開になった。面白く深いお話が続き、予定の1時間はあっという間。僕の手仕事への認識も少し深まった気がした。手仕事は文化を未来に運ぶ種子なのかもしれない。いまはそう思う。
明日は、淡路へ行く。ちくごやたけた、国東と同じ事業がついに始まった。
by 江副 直樹 2012-1-28 21:09