直観の凄み。
2026.5.15僕のライフワークのひとつに、「直観の復権」というのがある。どなたにでもあると思うが、なんとなく感じる心地よい印象、逆にどことなく忍び寄る違和感。しかし、多くは数値や論理を優先する。今回のテーマは、その手前の「感じる」という意味について。
岡潔という希代の世界的数学者の存在を知ったのはいつだったか。彼のあるひと言を読んだのがきっかけだった。曰く、「数学は情緒である」。歴史的数々の数学の命題を解き明かし、その仕事の質量から、岡潔とは一個人ではなく学者のグループだろうと推察されたほどの偉人。僕自身は、数学なんて最も苦手な分野。なのに雷に打たれたような強烈な衝撃。
僕はまさに、それが真理だと直観した。言葉や数値という可視化も、心身が感じたずっと後の話だ。見えないから軽視するという振る舞いを、僕は野蛮であると思っているが、そこまで悲観せずとも、美術や音楽、文学が図らずも存在していることを想えば、多くの人々は、無意識下でちゃんと直観を信じているんだと思い直し、救われた気分になるのだった。
by 江副 直樹 2026-5-15 15:03



