
温泉会議。
2024.10.12毎日のように会議をしている。また、年間9ヵ月は、週一ペースで専門学校や大学の教壇に立っている。どちらも、努めてリラックスをして、できるだけ笑いが絶えない楽しい会議や授業を心掛けている。なぜなら、そのほうが頭脳も感覚も良く働くと考えているからだ。
先日、越後はたらく微生物のロゴマークが決まる直前、プロジェクトリーダーのO教授から呼び出しがあった。アートディレクターのT氏と東京で合流、新潟長岡へ。一行が向かったのは、会議室ではなく温泉。湯船から手招きする教授。全員が同じ湯船に入り、ゆるゆると会議開始。熱いお湯が苦手な僕は、ぬるさにホッとしつついつしか議論に集中していた。
気づけば1時間が経っていた。汗をしこたまかいて、向かった先は居酒屋。乾杯しながらも議論は途切れることなく、3件目のバーまで延々と続いた。下手な会議室より断然濃密な数時間。大事なところ以外は省いてしまえる融通無碍。授業では、ときにだらけすぎる学生がいるが、まだまだお子ちゃま。達人たちは温泉さえ有意義な会議室に変えるのである。
by 江副 直樹 2024-10-12 12:12