深夜の蕎麦。
2024.7.20早寝が過ぎて、夜半に覚醒する生活は、もはや日常になりつつある。それは遊んでいるような、学んでいるような、働いているような時間なのだが、時に小腹が空くことがある。普段は小鳥のような粗食を旨としているのに、ここでやにわに放埒を許すわけにはいかない。
とは言え、毒気の無い人生などさらにつまらない。それで、インスタントラーメンややきそばに手を出して、ジャンクフードの衝撃に身を任し、深夜ひとり快楽と懺悔を味わい尽くすのである。それが今年に入って変化が起こった。食事としての麺と言えば、パスタとうどんだったが、そこに蕎麦が加わった。思いの外簡単で、たちまちメニューの中心に陣取った。
めんつゆを自作しても、あっという間にできるので、深夜の空腹を満たすのは蕎麦に代わった。後悔も少なめで肉体的にも精神的にも健康な気がする。だがしかし。この世は、正しいことと素敵なことは決して同じではない。そこで失った毒気はどうするつもりなんだ?艶っぽく生きたいと常々念じているじゃないか。左様に、ジャンクとの付き合い方は難しい。
by 江副 直樹 2024-7-20 20:08