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月光の晩酌。

2026.5.28

月の光はいい。花鳥風月という美しき指標にも、最後に月が出てくる。花見のように月見をする風雅。新居に移って間もなく、月の光がリビングに差し込んでいた。旧宅でも経験したが、それ以上の煌々たる月光だった。これはバルコニーで月見ができるじゃないか。

思えば、長らく月見をしてきた。福岡太宰府にほど近いところに住んでいた頃は、都府楼跡の広場で満月を見上げた。大分くじゅうの飯田高原では夏の寒さに驚きながら、草原でもつ鍋を突いたのは、9月のヤマメ釣りの後だった。月光の下、川霧が龍のように迫って来た光景は忘れられない。以降、改めて月見をすることは減ったが、機会は常に窺っていた。
引っ越し後のある夜。期せずしてリビングに降り注ぐ月の光に気づいた。広い空が明るく広がっていた。反射的にアウトドア用の椅子を引っ張り出し、バルコニーで広げたら、ゆったりと座ることができた。肘掛けに付いているカップホルダーに、飲みかけの焼酎ロックを置いて深呼吸をした。涼風が頬を撫でる。いい夜だ。以来、椅子は出したままにしてある。

新居の愉しみをさっそく見つけた。ふふふ。

by 江副 直樹 2026-5-28 23:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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