暮らしの余白。
2012.4.22季節は着実に項をめくる。山には薄紫の野生の藤がこぼれるように花をつけ始めた。
ここ2〜3年の忙しさは、それまでのリズムからすれば、随分と急かされているような日々。何をするでもなく、ぼ〜っとたゆたう時間がめっきり減った。繰り返し言うように、忙しさ自体に価値は見出せないから、この状況は実は由々しき問題なのだ。
既述した通り、九州ちくご元気計画は、先月でひとつの区切りを迎えた。僕の仕事のペースも、わずかだが余裕が生まれた。ほんの少しだけれど、家の中のことに気を回せるようになった。毎朝のFacebookへの投稿は、周辺の自然を中心に一枚の写真を載せているが、それだけでは、とても余裕とは言えない。欲しいのは、世の中を遠目に眺めるゆとり。
咲き乱れる春の花々を、花器に投げ入れるだけでも、家の中の空気はたちまち次元を変える。 コーヒーを好きな場所で時間をかけて飲むのも、同様の変化がある。できることなら、気になる本の数ページでも毎日読み進めたい。心を遊ばせ、身体を休ませ、横隔膜を押し下げて、やおら仕事にかかるような展開がいい。暮らしには一定の余白が必要だ。
今週は、いつも通りにいろんな予定が入っている。黄金週間はもうすぐだ。
by 江副 直樹 2012-4-22 22:10