心地いい検討。
2022.1.13対語として、心が苦しい決断というのがある。例によって僕の自作。何かを決めるというのは、複数の選択肢からひとつだけを選ぶ行為だが、それはそれ以外を捨て去るということを意味している。対して、検討はその必要はない。理想を探していればいい。ずっと。
そのアイデアに乗るかどうか、あーでもないこーでもない。新案には必ずリスクが潜み、旧案にも長所が必ず残っている。それらを見比べては、決めきれず時間だけが過ぎていく。そうこうしているうちに、新たな成功事例が喧伝されて、その勉強会に赴く頃にはまた次の事例が現れる。かくして、検討には終わりが来ない。リスク0%の名案を今日も探し続ける。
SNSなんかを見渡すと、決断を迫られない講座系イベントや講師の方々が人気が高い印象を受ける。僕も講師側に回ることは度々あるわけだけれど、皆さんのお悩みに本気で応えようとして、ついつい本音をぶちまけるので、覚悟の薄い方々にはちょっと重いかもしれない。という事実に、最近ようやく気づいてきた。もっともっと本気の人たちに会いたいなぁ。
by 江副 直樹 2022-1-13 11:11