寒のあしらひ。
2011.12.2710度に満たない日々が続いている。例年より低いらしいが、まあ年の瀬だもの。
寒くなると、早起きの勢いが少し鈍る。起き出して、やることはやるのだが、夜明けとともに飛び出すことはなくなって、陽が上がる頃にゆっくりと外へ出る。花を探すことはなく、ただぼんやりと歩いていくと、冬は冬の造型があちこちに現れる。
朝陽が織りなす情景をはじめ、意外と豊かな冬枯れの景色、取りあえず厚みを確かめたくなる氷、さらにそこいら中が結晶に覆われる霜など、目をこらせば切り撮りたい素材はたっぷりある。雪が積もった日は、きっと誰もがそうであるように、やたらとシャッターを押したくなる。通常の枚数の倍は撮っていると思われる。子供心はいまもそのまま。
今季、分母庵の周辺は2回の積雪があった。まだわずか数センチだが、下界住まいの方からすればびっくりだろう。南国と思われる九州も、ちょっと標高が上がれば状況は大きく変わる。山暮らしはそんないいとこ取りもできるのだ。 などと悦に入りながら歩き回る。道草ばかりの朝の時間。いいカットに出会えば、歩調はさらに軽くなるのである。
弊社は今日で仕事納め。10日までお休みをいただく。年末はいつもの温泉宿へ。
by 江副 直樹 2011-12-27 22:10