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恐竜は、自分たちが滅びることをどれほど自覚したのだろうか?強大な種となって、天敵もおらず、わが世の春を謳歌していたのだろうか?話は恐竜にとどまらない。あらゆるヒト、モノ、コトが同様の道筋を辿る。変化は目に見えず、、多くはそれに気づかない。

兵庫県の知事再選を巡るドタバタを見ていると、オールドメディアと呼ばれ始めた新聞テレビが、有権者がSNSにミスリードされたと言わんばかりの報道に拘泥した。曰く、SNSは嘘が多いが、我々の報道には嘘がない。大衆のリテラシーを驚くほど低く見積もった視線は、世間から多くの反感を買った。きっと彼らは本当にそう思ったのだ。ゾッとする無自覚。
ある時代において、輝かしい頂点を極めたところにその身を置くと、人はつい自己批評を忘れてしまうか、いっそ放棄してしまうのだろう。重大な変化とは、遠くからその姿を見せながらやって来るのではなく、いつの間にか背後に迫っているものだ。センサーを全開にしていない限り、気づけることは希なのではないか。古人は言った。奢れる者は久しからず。

新たなメディアを侮るなら、凋落はすぐそこに。

by 江副 直樹 2024-11-24 15:03 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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