ニーズは見えない。
2014.12.8この冬一番の冷え込み。盆地はたちまち氷点下になる。物みな霜に覆われる。
今度の日曜日は総選挙。投票は当たり前だが、さっそく選挙カーが走り回っている。何度聞いても同じ言い回し。もう何十年も耳に残っている。出張先では政見放送を見た。不景気を改善する。エネルギー問題を解決する。福祉問題は忘れない。消費税はもちろん反対。
世間が不満や不安に思っていることを、すべて対応解決するらしいが、果たしてそんなことができるのか?この手のアピールは、つまらないマーケティングに酷似している。消費者の意向を調べ尽くし、そこに向かって開発される商品やサービス。しかし、それは本当か?迎合とどこが違うのか?送り手は、訴えるべきメッセージを持ち合わせていないのか?
真のニーズを一般の消費者は表現できない。真の社会的課題を問うのが政治家だろう。誰もが口にするニーズは、本当のニーズなのか?経済も政治も、わが真義を世に問う姿勢が希薄すぎるのではないか。政治家に清廉潔白ばかりを求め、耳障りのいい言葉に反応する有権者とメディア。消費者を持ち上げすぎるモノづくり。ツケは想像以上に大きくなっている。
今日は大阪府の研修事業でレクチャー。またまたいい出会いをいただいた。感謝。
by 江副 直樹 2014-12-8 22:10