
もう少し山へ。
2025.6.5地方にしか住んだことがない。さらに、田舎と呼ばれる地域に住み続けている。過疎の村にも住んだ。自然環境は最高だった。趣味を通り越したような魚釣りがその動機の中心だが、そもそも人はもっと田舎に住んだ方がいいと信じている節がある。いまは田舎町の外れ。
周囲を山に囲まれた盆地で、そばに大きな神社があり、夜は静かで真っ暗。ホタルが飛び、アオバズクが啼き、ウサギが跳ね、キツネもいる。一方で、役場まで徒歩5分。時々利用する高速バスの停留所もその先。それでいて、釣り場も近い。夏に耽溺する鮎釣りなら、川までクルマで10分。これ以上何を望むのかと思うが、僕はもう少しだけ山に近づきたい。
贅沢を言っていることはわかっている。しかし、納得のいく生活環境を望むのに臆することはあるまい。そういったロケーションに加えて、数年前からひとり暮らしなので、小さな家への憧れも再燃している。必要最低限の住空間。方丈記やキャバノンとは言わないまでも、そんな住居に日々を託したい。山寄りの極小住宅。実現できるようせいぜい祈るとしよう。
by 江副 直樹 2025-6-5 10:10