そこは手仕事舎。
2012.11.22一夜明けて、福岡は気温が上がった。薄いウールのジャケットでさえ暑く感じた。
記録制作 手仕事舎のことは、以前も何度か書いた。記録映像を撮るグループが僕らよりさらに前に村に移住し、古い中学校跡を仕事場とした。その場所では、小規模ながら刺激的ないくつものイベントが催され、それを当時の村の名から、宝珠山小劇場と名乗った。
僕と女房はなにも知らずにこの村に居を定め、引っ越し後、ほどなく知己を得た。映像監督であり、脚本家でもあった田村悟史氏。チームを率いて東京からの移住と聞いた。手仕事舎には、全国から多彩な訪問客が後を絶たなかった。僕らは、数え切れない新たな出会いをいただいたものだ。ライブ、トーク、SPレコード研究会、等々。それは情報の鉱脈。
イベントのひとつに、絵本作家原画展がある。途中から、村の教育委員会が世話役となって今日まで続いている。今夜はそのパーティ。僕にとっては久しぶりの手仕事舎。3年前の夏、田村氏が逝ってから、忙しさと相まって遠ざかった。来年春、ここ手仕事舎はその幕を閉じる。期せずして、僕らもその頃村を出る。奇妙な縁のつながりを改めて想った夜。
明日は、次男のサッカー大会を応援したり、買い物をしたり。家族の連休初日。
by 江副 直樹 2012-11-22 22:10