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GW中日。日田は肌寒い朝。妻子が留守で静かな、そして徒然なる一日。

フライフィッシングを始めたのは、24歳の春だった。大学を中退し、家業の米屋を手伝いながら、若者にありがちな、希望より不安が勝る、先の見えない頃。本を乱読し、友人たちと明け方まで語り合う日々。ある日、衝動的に、本当に衝動的に魚釣りがしたくなった。

友人宅にあった釣り竿を持ち出して、近所の公園の池で鮒釣りをした。ここでスイッチが入った。癒されようとしていたのかも知れない。以前、雑誌で見たルアーに関心が向き、安物を手に入れて1人でやってみた。投げ方も釣り方もわからない。直に、フライフィッシングが気になり始め、またもや1人で道具を揃え、キャスティングの練習を始めた。23歳の秋。
親友を引きずり込み、翌年の春、大分県北部のY川源流に釣行。初めて掛かったヤマメの美しさは忘れられない。以降、あっちへ行きこっちへ行き。ついには、釣り場に近い田舎に居を構え、ここ10年は、解禁の3月から鮎の友釣りが始まる5月まで、近隣の釣り場を徘徊している。近年、若い釣友達に刺激され、釣欲再興。興奮はいまも一向に変わらない。

今日から、大分でひとり暮らしを始めた長男のアパートへ。ひと月振りの一家団欒。

この春は、モンカゲロウの釣りに熱中した。こんな銀色ボディが大好き。

ヤマメは肉食。小さな歯が見える。主に虫を食べ、大型化すると小魚も。

大型のカゲロウであるモンカゲロウのフライは、3センチほどもある。

角度を変えると、ヤマメの証、パーマークが見える。ああ、また行きたい。

by 江副 直樹 2016-5-4 20:08 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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