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35℃の天国。

2018.7.13

空が青く、高い。北部九州にもついに梅雨明けが訪れた。降り続いた雨は、山々に染み込み、じわじわと流れ出す。川の水嵩はまだ高いけれど、水の色はもういつもの夏色に染まっている。いきなりの気温上昇で、連日30度を軽く超えて、ほぼひと月ほどの真夏の候。

3月から5月までは毛鉤でヤマメと遊び、6月から9月までは鮎を追って時が過ぎる。雪が舞う山岳渓流と灼熱の開豁な清流は、魚種と釣法もがらりと変わり、楽しみが倍加して心を鷲づかみにされる。鮎の友釣りは、今年で12年目を迎えた。師匠に習ったっきり、努力も進化もせずにただ鮎に翻弄されている。それが愉悦なのだが、今年は少し心境が変わってきた。
YOU TUBEなど、いまや教材には事欠かない。あれこれ眺めているうち、友釣りのテクニックに関して、少しだけ見えてきたことがあって、早く試してみたかった。専門的に言うと、囮のコントロール。7月某日、やってみたら好結果。仕掛け類もわずかな改善も施し、興奮が改めて高まっている。あとは、時折滑稽を演じる引き抜きの完全マスターで一人前か。

この広い谷が鮎釣りを特徴付ける。Bunbo夏の仕事場。撮影:川嶋克

釣りという不自由な枠をはめた遊び。俳句に似ている。撮影:川嶋克

青っぽい魚体は雨が原因の日照不足。だが、黄色い追い星は好調の証。

10匹以上釣れることを、俗にツ抜けという。僕のハードルはこの辺り。

by 江副 直樹 2018-7-13 17:05