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台風4号の後押しもあってか、一日中断続的に雨。川が勢いを取り戻している。

今年は例年になく雨が少ない。棚田は田植えに向けて満を持しているのに、曇りこそすれ雨粒はなかなか落ちてこなかった。目の前の谷川も細々として、近隣農家は恨めしげに空を見上げる日々が続いていた。ここへ来て、ようやくのお湿り。まさに慈雨。

百姓ではない僕らは、雨で喜ぶことはあまりない。しかし、鮎釣りを始めて以降、鮎の成長に関わる川苔の生育に関心が及ぶようになって、川の水量が減りすぎると心配する習慣が身についた。農家の深刻さに比べれば、鼻で笑われそうな話だが、雨の降り方が身に染みるのは悪いことではないと思っている。雨との付き合いがまた膨らみを持った心持ち。
もっとも、春雨と言わずとも、時に雨降りを受け入れる気分になることもある。シトシトと静かに山々を濡らす雨は、しばらくじっと見ていたくなるし、鮎釣りの最中に、盛夏の激しい夕立をシャワーのように浴びるのも、それはそれで乙なものだ。こうして自然との距離感が縮まると、また世の中が違って見えてくる。九州の梅雨はこれからが本番だ。

今日はプライベートの大事なプレゼンがあった。楽しみが大きくなって、ワクワク。

屋根の雨粒。

グラストップのクルマの屋根を、雨粒が滑る。適度な雨なら意外と楽しい。

朝のしずく。

庭のドウダンツツジに溜まった水滴。草木に絡むしずくの美しいこと。

盛りのアジサイ。

青、ピンク、白。雨空の下、日に日に色が鮮やかになるアジサイ。活き活き。

日射しが恋しい。

この季節は、たまの朝陽が愛おしくなる。さあ、川へ繰り出すとするか。

 

by 江副 直樹 2012-6-19 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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