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ヤマメ釣りが明日から禁漁に入るこの日。たくさんの釣り人が川で別れを惜しむ秋。

毎朝、家の周辺で写真を撮り、Facebookへのアップが日課になっている。荘厳な朝焼けもあれば、可憐な花のときもあったり、家屋の相貌のこともある。30分を超えることのない早朝の小旅行で、無限と言いたくなるほどのモチーフに出会う。蜘蛛の巣もそのひとつ。

青空をバックにした艶やかな女郎蜘蛛。遠くに朝陽を置いた逆光の巣。生け垣の枝葉に張った密な巣に乗った宝石のような水滴。ときに驚くような光景が生まれる。蜘蛛の巣は、ずっとそこに居座っているようなものもあるが、数十分の間に一気に構築される類もある。彼らは風に乗って糸を渡し、たちまち見事な造型を編んでいく。それはもう驚愕の次元。
それに加えて、毎朝降りてくる大量の朝露。植物に絡みつくその美しさも見れば見るほどため息が出るが、なんの拍子か蜘蛛の巣にレースのような付き方をすることがある。その細さからすれば想像以上の強靱さを持つ蜘蛛の糸が、水滴の重みでかすかに弛み、さらに風情を増す。儚い蜘蛛の巣と朝露の織りなすドラマは、今日も見ていて飽きることがない。

明日は福岡県の定住政策と某地元TV番組の会議。明後日から、いよいよ福岡ちくご週間

見とれてしまう。

ピントがなかなか合いづらいが、うまく撮れていると改めて嬉しくなる。

同じ蜘蛛の巣。

ひとつの蜘蛛の巣でも、場所が変わると編み方も変わるらしく、こんなふうに。

さらに端っこ。

編み方にはバリエーションがあって、その規則性と精度に驚かされる。

獲物に朝露。

食事の痕だろうか?原型をとどめない獲物が朝露に覆われて、大きな滴に。

by 江副 直樹 2012-9-30 23:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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