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夜、花火大会のあと、雨が落ちてきた。痛風の発作で呻きながらの日曜日。嗚呼。

村の暮らしでは、この時季になると蛍がたくさん飛び始める。仕事帰り、外灯もない真っ暗な道路にクルマを停めると、横を流れる小川の上にうっとりするような光の乱舞が見られた。絶景と併せて、日田暮らしでは果たして楽しめるか、密かに心配していた。

家の回りには、溝のような細流や、疎水ながら石垣を敷き詰めた流れがある。砂礫も適当に溜まり、蛍もいるのではと思わせた。数日前、境内を飛んでいた蛍を、スイミング帰りの長男が捕まえて持ち帰った。何匹も飛んでいたらしい。途端にうれしくなった。役場まで徒歩5分だが、夜は真っ暗になる。緑深い境内のそば。ここに、蛍までいたら言うことはない。
先週末は、日田最大のお祭り、観光祭があり、大量の花火が上がる。遠くから見る花火が好きで、新居には鑑賞用のバルコニーもつくった。ところが、眼前の木々が育ちすぎてよく見えない。それは愛嬌として、家族で近くに椅子を持ち出し、花火見物と洒落込んだ。次男は蛍を見つけては籠に入れる。計12匹をゲット。蛍と花火。なんとも贅沢な一夜となった。

痛風再発で、食生活改善必至。晩酌禁止が最も効果的かと思われる。暮らしの整理整頓。

掌で明滅する。

近所の方によると、蛍は境内の木々で休むらしい。家のすぐ横の溝でも捕まえた。

打ち上げ開始。

西のバルコニーからはかろうじて見えた。裏の農園からがベストポイントだった。

蛍と花火。

隣の弓道場からの図。目の前の疎水に蛍が飛んでいた。息子は籠に集めてご満悦。

わが家の蛍籠。

昔、骨董屋で買った金網でできた蛍籠。この中で12匹の蛍が蠢くのは意外とシュール。

by 江副 直樹 2014-5-25 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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