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草虫本位制。

2013.10.23

天気は下り坂。小雨もぱらつく。空き地のキリン草が鮮やかな黄色の花をつけている。

今日はこうげのシゴトの野草イベント、「足下の宝再発見研究会」当日。熊本崇城大学の野草の権威、村上光太郎氏を講師に迎え、座学に始まり、野草観察と料理指導、そして試食を行う。前回は、僕の目から何枚ものウロコがハラハラと落ちた期待の研究会だ。

厚労省の財布を使いながらも、僕の視野の半分はこの町のブランディングで占められている。雇用創出とその前段である商売繁盛は、そこに直結しており、別々の話ではまったくない。野草研究もまた、ただの自然観察ではなく、商品開発の素材発掘であり、そのための意識改革を伴っている。すでに、町内では野草を取り入れたメニューが現れ始めた。
上毛町という山奥でもなく都市でもない風土をどう切り取るか。考え続ける中で見えてきたのは里山だった。田圃の周辺に小山のように点在する雑木林。そこで、野草に並んで惹かれるのは、昆虫だ。「草」と「虫」。新たな商品や体験プログラムの核となりうる魅力的なネタ。いま、僕のアタマの中には、草虫本位制なる言葉がぐるぐると回り続けている。

明日はいよいよヒタモノつくり、シゴト大講座の第1回目。富田光浩氏が登場する。

大勢の参加者。

午前中の講義から盛り上がった。ユーモラスな村上節は、聴衆を捉えて離さない。

調理の準備。

野外観察を終えて、集会所に集結。参加者が手分けしてジュースとカレーの準備。

野草カレーの指導。

イノコズチのジュースをつくったら、次はメインディッシュの野草カレーの下拵え。

カレーの試食。

ペースト状の野草カレーをいただく。想像以上に野草がたっぷり。僕はお代わりをした。

 

 

 

by 江副 直樹 2013-10-23 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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