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田村麻利子展

2011.11.14

寒くなってきた。分母庵では、朝からヒーターが稼働している。暖かさにホッとする。

先週の土曜日から、美術家の田村麻利子氏の個展が始まった。今回は、九州ちくご元気計画ショールームでの開催。講師としても参加している二俣公一氏デザインの白い空間に、田村さんの力のあるオブジェがどのように映るのか、とても楽しみにしていた。

田村さんとは、10年以上前に知り合った。当時運営されていた糸島のモダンなギャラリーをお訪ねしたのが最初。ご本人は、とても美しく柔和な方だが、作品はまるで情念が粘膜から溢れ出たごとくで、ギャップの大きさに少なからず驚かされた。加えて、40歳になって突如作品づくりに目覚めた由。本物の美術家だと思った。以来のお付き合いだ。
その後、旧い作品を分母庵の座敷でお預かりしたり、購入したりで、 時折お目に掛かっては、さまざまな刺激をいただいている。今回の個展では、浦歌無子氏の詩の朗読、井口和泉氏の軽食など、テーマを赤と黒に定め、独自の趣向を凝らした。最近人気のという、センスに優れたオリジナル・アクセサリーも展示販売される。ぜひ、お出掛けを。

明日から東京。生協絡みの2つの案件で。戻ったら、福岡泊。どさ回りは続く。

壁に黒いオブジェ。

金網で整形し、和紙を貼り重ね、その上に墨汁で彩色したオブジェ。

シルバーアクセサリー

モダンでメタリックなアクセサリーとオブジェが白い空間に映える。

朗読が始まった。

一編の詩を読み終えると。その赤い紙は床にひらひらと舞い落ちた。

旨かった。

詩人により、「溶ける釦」と名付けられたマカロンのお菓子。

 

 

by 江副 直樹 2011-11-14 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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