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大原放生会。

2013.9.25

日田の朝は涼しい。風を切る自転車散歩は、もうTシャツでは寒い。夏が終わる。

そんな時節、日田ではレトロなお祭りがある。放生会(ほうじょうえ)、別名仲秋祭。五穀豊穣を祈念し、生き物への感謝と殺生の戒めとして魚や鳥を野や川に放つ儀式の由。1kmにも及ぶ大原神社参道にはたくさんの夜店が軒を並べる、とても懐かしいお祭。

仮住まいとは言え、日田に暮らしの中心が移って、もう半年が過ぎた。2人の息子は、あっという間に新しい生活に馴染んだ。父母は新旧の拠点を往来しつつも、同様にペースを取り込んでいる。村とは違い、徒歩圏で必要なものはほぼ揃うから、歩くことが増えた。祭もまた身近になった。さらに新居に移れば、来年の放生会は徒歩1分以内ということになる。
そのシミュレーションも兼ねて、親子で出掛けてみた。明るすぎない道をゆっくり歩いて、本殿への大階段を上がり、賽銭を投げ、柏手を打ち、折しも始まった神楽を眺めて、参道へ降りて行った。降りてくる闇の中に夜店の灯りが浮かび上がる。日常のこの街ではあり得ないひしめく人、人。うれしそうに綿菓子を頬張る次男の笑顔に心がなごんだ一夜。

連日、元気計画の研究会で講師を務める。その間に、生協や南畑ぼうぶら会議など。

本殿に夜の帳。

大きく立派な神社。そのすぐそばに新居ができる。なんだかとてもありがたい気分。

境内から参道へ。

普段は静かな境内も、今日ばかりは多くの人で賑わう。夜店の灯りと薄暮の空。

空がいい色に。

神社を背にして西方を望む。参道のしばらく先には次男の通う小学校がある。

人が繰り出して来た。

派手さは一切ないが、これはこれで悪くない。来年も足を運んでみようと思った。

by 江副 直樹 2013-9-25 23:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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