冬に暖かな家。

いつになくノンビリしている冬休み。公私とも、嵐の前の静けさの感あり。

年末から、大雪こそ降らないものの、毎朝ほぼ氷点下の日が続いている。夏、エアコンの要らない山上の暮らしは、冬はその分寒さとの付き合いを余儀なくされる。涼しい夏はもちろん歓迎だが、寒い冬を良しとしているわけではない。ここが好転するならば。

田舎暮らし自体がそうだが、現状の田舎をすべて肯定してはいない。良いところもあれば、悪いところもある。同様に、古いことが絶対的善ではない。ナチュラルが常に正しいとも思わない。純朴が孕む罪もわかっているつもりだ。長所を伸ばし、短所を改善できるなら、状況はさらに良くなるだろう。古い日本家屋の寒さ。これは改善すべき筆頭だ。
昔のモノコト、それらは当時、最先端にあった。それらを生み出した先人がいま生きているなら、彼らはとてつもなくモダンなモノコトを作り出しているに違いない。そう考えると、古き良き風情も残しつつ、それなりに快適な日本家屋は、充分に実現できそうな気がしてくる。夏涼しくて、冬暖かな家。いいとこ取りの夢は、一向にしぼむことがない。

昨日打ち合わせに出たが、公的にはまだ冬休み。仕事の周辺を整備しながら過ごす。

正月2日目。山は雪に覆われた。部屋が暖かければこの景色は極楽。

自力で張った2階の床。杉の42mm厚。1台のヒーターで2部屋が暖まる。

あちこちに内障子をつけた。抜群の断熱効果。朝陽でさらに暖かくなる。

久住ダルヴィーダの薪ストーブ。次は家のどこかにこの炎を置きたいなあ。