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マジメであることは、一般には良しとされている。だが、この価値観は実に厄介な代物で、その複雑な多面性でもって、本人や世間を知らぬ間に翻弄する。己が信ずることに真摯であることは大切だが、他者に褒められる優等生をめざすのは、必ずしも美徳とは思わない。

若いときは、わが怠惰の言い分けに、成績が良いのとアタマが良いのは違う。などと強弁していたが、いまも根底にはそんな気持ちがあるのかもしれない。教えられたことを素直に積み上げていくマジメさは、すでに受け身なのではないか。授けられる知識を、疑念を抱くことなく受け入れていないか。正解を集めようとせず、ゼロから探す気概を捨てていないか。
長じてさまざまな体験をし、プロデュースなどという仕事をしていると、行儀良く常識の中で振る舞う人たちが、見たこともない課題にはからきし弱いことを目の当たりにする。成功の延長上、同じ文脈では効率よく働けるが、状況変化には途端に狼狽する。師を越えることや、ゼロイチに挑むことにマジメになりたいものだ。フマジメは実はマジメかも知れない。

本文と関係があるようなないような。ないか、いやあるか。どっち?

本文と関係があるようなないような。ないか。いや、あるか。どっち?

by 江副 直樹 2018-3-26 19:07 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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