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年末年始はどんな我が身にも訪れる。年の瀬の雰囲気に押されて、つい来し方行く末をおもんばかったりする。今年もいろいろ考えたり、思い巡らせたけれど、そのひとつに公私の距離というのがある。オンとオフについては、ここ20年くらいで随分心境の変化があった。

オンオフを分けることが進歩的であるような空気に満ち始めたのは、人口におけるサラリーマン比率が飛躍的に高まった高度経済成長期だった。勤務時間とそれ以外。通勤が当たり前になって職住分離も進んだ。時間的にも空間的にもオンオフは鮮明になった。僕らフリーランスでさえその影響を受けていたが、近年、徐々に疑念が湧いている。本当にそうか?
ネットが浸透し、働く場所と時間の制約が外れた。そもそも僕はずっと職住同一だ。お陰でラッシュや渋滞とも無縁でいる。休みも実際は決まっていない。オンオフがないと言うより、1日の中でもオンオフが繰り返される。仕事の合間に釣りへ出かけたりする。そもそも暮らしを考えることが仕事だもの。遊び、働く。感じ、考える。それは結局ひとつだよね。

逆単身で、味噌汁もちゃんと作るようになった。ご飯はオフじゃない。

伝統的な仕事を考えてみたり。ひろかわ産地の学校で工房見学。

出張だってオンオフまるごと。美味しいご飯と新しい友達がいっぱい。

息抜きでも暇つぶしでもない。釣りから得るものったら、ハンパない。

by 江副 直樹 2018-12-27 9:09 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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