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雨は雨なり。

2016.10.22

肌寒い朝。毎年思うが、この1ヵ月で気温は15度も落ちるのだ。

この秋は雨が多い。9月の多雨がそれを象徴している。朝の散歩も傘を差して出ることが何度もある。穏やかに晴れて、コットンの長袖くらいがちょうど良い、そんな散歩がうれしいけれど、お天道様には逆らえるわけもなく、雨が落ちれば雨を楽しむしかあるまい。

もっとも、叩き付けるような土砂降りの日は、空を睨んで家の周辺でそれなりのシーンを探す。しゃがみ込んで撮影でもしようものなら、たちまち背中は冷たい雨で染められる。それはちとつらいから、何枚か撮影したら、散歩はたちまち打ち切られて、さっさと退散。朝の愉しみはあっという間に終わってしまうのである。それではつまらない。
なので、少々の雨なら傘を差す。大きめの傘を掲げて、ゆっくり歩けば、そうそう濡れることもない。雨で彩られた木々草花はしっとりとして、つやつやとして、それはそれで美しい。歩く人もほとんどおらず、風景はほぼ独り占め。家のすぐそばなのに、なんとなく深山幽谷に来たような心持ちになる。やはりすべては解釈次第。雨もまた佳し。

筒井花火定例の後、山越えで竹田へ。翌日はまた山を越えてひろかわ新編集定例。

水溜まりに折り重なる銀杏の葉。好きなモチーフで、毎年撮っている。

この時季に咲き始めるお茶の花。それが折りからの雨をたっぷり吸って。

雫の連なりを見つけると、思わず声が出る。触れてしまっては台無し。

落葉は、風だけでなく、こうして雨で落とされるケースも多いのだろう。

by 江副 直樹 2016-10-22 12:12