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障子張り。

2012.9.3

太陽が秋風に負けているのか、照りつける日射しは影を潜め、時折小雨がぱらつく。

近頃は、家のあれこれをする時間の捻出をままならず、伸び放題の雑草を筆頭に、すべきメンテの先延ばしが大きな課題となっている。久しぶりに時間の取れたこの週末。破れが目立ち始めた家内の障子の張り替えを思い立った。見て見ぬ振りにも限界があるらしい。

築80年のこの古い農家には、意外なことに入居当時は障子がなかった。舞羅戸という昔ながらの板戸は納屋に仕舞われていたし、建具は中途半端なガラス戸に変わったりしていた。2階寝室の透明の窓からはそのまま谷が見下ろせて、それはそれで悪くない風情だが、なんせ冬は寒かった。恐らく当時は、屋内でも零下になっていたと思う。で、考えたのが障子の導入だった。
カーテンは美しくない。ロールカーテンは頼りない。ブラインドは光は綺麗だが、断熱は期待できない。その頃、内障子の効果を教えてもらって、まず2階の窓全部に取り付けた。暗くなるのではとの不安もまったくの杞憂で、日中の半透過光、夜は闇ではなく白い紙が思いの外明るくて、満足した。ホントは紙漉思考室の紙が欲しかったが、なんせ時間がなくて。次回はぜひ。

生協、こうげのシゴト、国東雇用曼荼羅、未来デザインステージと息つく間もなく。

障子の向こうは棚田。

紙の断熱効果は素晴らしい。お陰で、極寒の冬もなんとか凌いで10年が過ぎた。

ペリペリ剥げる。

まずは指でブスブスと穴を開け、次にペリペリと剥がしては歓声を上げる。

昔ながらの洗濯糊で。

化学糊とは違い、貼るのも剥がすのも驚くほど簡単。昔の人ってすごい。

完成間近。

これで余分な紙を断ち落とし、霧吹きをして馴染ませ、乾燥すれば完成だ。

by 江副 直樹 2012-9-3 22:10