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説得の行方。

2019.1.25

プロデュースは編集であるという定義に加えて、プロデュースは説得業だと言うことがある。プロジェクトの局面局面で、他人の意識に働きかけ、考えを修正していただき、逡巡する気持ちを覚悟に変えていただく瞬間が必ず訪れる。推進のための重要なプロセス。

それまでの方法論、それを支える意識、考えが間尺に合わなくなり、壁にぶつかる。過去を盲信し、その延長線上に歩を進めて立ち行かなくなる。方向を変えなければ迂回路は見つからない。いや、迂回はまたその先で新たな壁に遭遇する可能性が高いから、まったく別の分岐へ進んでいく道もあるかもしれない。良く見れば、分岐は幾筋にも分かれていたりする。
説得には一旦否定がつきまとう。希望を鵜呑みにするだけでは視界は開けない。大事なことは、進み続けることだから、そのためなら文脈をずらすことも厭わない。が、多くはここで混乱する。表層の理解では腰は浮かない。脅かし、なだめ、おだてて、尻を押す。変化を恐れる茹でガエルに止まるなら、プロジェクトは失速。プロデュースは敗北。説得は続く。

説得は必須のスキルだ。その成功が偶然に見えるのは、巷の学習が足りてない証拠。

説得を言い換えたら、口説き。極上の口説きは、自分でやった気分にさせてしまう。

by 江副 直樹 2019-1-25 12:12 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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