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いつも多分野のプロジェクトが動いているが、僕は必ずそこにクリエイティブの導入を心がけている。一般には、デザインと呼んだ方がわかりやすいかも知れない。人は誰しも、感覚で生きており、そこに働きかける表現手法が、デザインを含むクリエイティブだ。

世界のコンサルタントの間で、デザイン思考という概念が広まったりしているものの、数値化が困難なクリエイティブは、いまだ社会の中心でオーソライズされているとは言い難い。なかでも行政は、その傾向が根強かった。写真は、昨年から取り組んでいた日田市の総合計画のダイジェスト版。まるで絵本のような小冊子。27,000余りの市内全戸に配布された。
行政の仕事にデザインを導入したいと考えていた市側と、うまく意思疎通ができた。100ページを優に超える本編の要約版は、全国に散見するが、ここまで簡略化したケースは稀だろう。最初から、画本のようなイメージがあったが、その思い切った企画内容に、市の上層部も勇気ある決断をしてくれた。これが、行政のデザイン活用の弾みとなればとても嬉しい。

内容も市民協働が前面に出ていたり、行政側も踏み込んでいると思う。

コピーは自由に書かせていただいたが、難度の高い仕事ではあった。

読まれない印刷物ではそもそも意味がない。エッセンスが伝われば。

デザインは熊谷健二氏、挿絵はエトウクミ氏。日田チームで制作。

by 江副 直樹 2017-7-7 12:12