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組織について、考えない日はない。ここ10年程は特に。クライアントは例外なく大小の組織である。一方で、こちらは会社とは名ばかりの事実上の個人だが、常に複数のチームと仕事が進んでいる。組織とチームの違い。それは生き様の違いでさえあるように感じられる。

思うに、組織とチームには、決定的な違いがある。前者は継続的な集まりで、ときに肥大化し、その中で世代交代も行われる。後者は都度、目的に合わせて編成され、達成後には解散が前提になる。僕は基本一人で、ことある事に仲間が集まるほうが性に合っている。自由と緊張が心地よく保てる気がするのである。組織の安定なんて幻想を追う必要もない。
だが、大きな船に乗り込むような気分で組織に身を置く人が少なからずいる。船の行き先よりも、波に揺れないことが重視される。その裏で、船の進行に、船員の意志は反映されにくいメカニズムが働く。さらに安定は機動性を奪う。陸の上のような変化の乏しさより、しぶきを浴びる小舟でも、仲間がワクワクする冒険への道行きを選びたい。ねえ、みんな。

個人が後ろに回った組織は、少なくとも創造性は犠牲になると思う。

by 江副 直樹 2017-2-2 10:10