ここから本文です

提案の日々である。いや、これは我が身だけに限るまい。仕事と呼ばれる大半が、クライアント発の課題の解決にあるはずだ。勢い、ヒアリングは課題の確認に当てられるが、このときにほぼ勝負が決まる。クライアントの言葉を如何に聞くかがその分かれ道。

本質を強く意識していないと、言葉面に惑わされる。気弱だったり、真面目すぎても、結果は往々にして同じになる。クライアントが課題を説明する。こんな解決が考えられると具体案を示すかも知れない。ダメなヒアリングは、これをどっぷりと聞いてしまう。そして、受け入れてしまう。ちょっと待てよ。クライアントの真意は本当に見つかったのか?
毎年、大阪MEBICで開いている連続講座の初回はヒアリング。タイトルを「話は半分しか聞かない」として人気を得ている。実際は話の倍を聞き出さないと、ヒアリングは成立しない。つまり、クライアントが言葉にさえできていない真意。どう言ったかではなく、言葉に隠れる意図をこそ拾いたい。言われた通りにするなんざ、プロの仕事とは呼べないなぁ。

真意は言葉の裏や文字列の間に隠れている。ヒアリングとは医者の問診と同義。

真意は、それを企画と表現に落とさなければならない。そこが仕事の核心。

by 江副 直樹 2018-7-8 0:12