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真夏の耽溺。

2019.6.12

鮎釣りを始めたのは、次男が生まれた翌年だからもう13年目になる。それまで、春から秋まで、ヤマメのフライフィッシングに現を抜かしていたが、渓流で鮎釣り名人に出会ったのが運の尽き。まったくタイプの異なるこの釣りのいろはを習って、瞬く間に没入した。

岩に付いた苔しか食べない鮎を鉤に掛ける発想は、何度思い返しても驚愕のアイデアだ。縄張りを持ち、そこへ入る鮎を攻撃する習性を巧みに利用し、鉤をまとった囮鮎を泳がせて、アタックした野鮎を釣り上げる。それを友釣りと言う。騙しておいて友とは笑える。鮎は、韓国や台湾にもいるが、友釣りは日本固有の釣法だ。さらに、ここ九州は鮎の王国なのだ。
熊本の球磨川を筆頭に、大分の大野川、福岡の筑後川。いずれ劣らぬ名川揃い。僕が暮らす日田は、この筑後川の上流部に当たり、三隈川と名を変える日田流域から上流一帯が鮎の釣り場として知られている。最寄りの釣り場まで、クルマで5分。釣りのために移住した甲斐もあろうと言うものだ。夏、仕事の合間に川へ走る日々。耽溺は今年も衰える気配がない。

6月も中旬になると、20cmを超え始める。優美な姿態と激しいファイト。

ある日の午後。2時間ほどで7匹が釣れた。まあ充分と笑みがこぼれる。

あとひと月もすれば、これくらいのが現れる。気温は30度越えが当たり前。

鮎専用の冷凍庫を持っているが、すぐに満杯。お裾分けでも追いつかず。

by 江副 直樹 2019-6-12 6:06 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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