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一度はこの件について書こうと思っていた。ある程度以上の規模の企業になると、多かれ少なかれ「異動」がある。組織内のポジション、担当の変更をそう呼ぶ。民間企業にも存在するが、行政の組織は必ずこの人事がつきまとう。多くの人が当たり前と思っている。

自治体との仕事が増えたのは、ここ10年ほど。当初は、行政文化とも言うべき、独特のしきたりに驚いたり、呆れたりした。その中で、最も困惑したのが、他ならぬ異動だった。何年かプロジェクトをご一緒した担当者が、突然まったく無関係のセクションに異動になる。そしてピカピカの新任者がやって来る。話がまた振り出しに戻ったり、熱が途絶えたりする。
ご本人も嫌かも知れないが、僕ら外部の人間は、置いてけぼりな気分だったり。何人もの方にその理由を尋ねた。皆さん、口を揃えて仰る。「癒着防止」。これが一番の理由らしい。ならば他の方法もあるだろうに。異動の損失を思って嘆息したことは一度や二度ではない。世界中には、そうじゃない国がいくつもあることを知った今、夢想を止められずにいる。

組織は果たして進化しているのか、退化しているのか。どう思う?

それでも癒着は起こり、異動制度は更に強化されたりするのである。

by 江副 直樹 2019-2-15 12:12 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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