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物々交換。

2017.7.17

赤銅色に焼けた顔に掛けたサングラス姿が、黒人歌手のレイチャールズに似ているというだけで、そのIさんが手塩にかけている畑を、勝手にチャールズ農園と呼んでいることは、前にも書いた。そのチャールズ農園には、いつも季節の野菜がたんまりと実っている。

帰宅すると、裏玄関の前にどっさりと野菜が積まれていたことは、一度や二度ではない。ありがたきプレゼントを喜び、お返しをどうしようかと考えるとき、自分が釣り人で良かったと思い返すのである。ヤマメはすべてリリースだが、年魚の鮎は残らず氷で締めて持ち帰る。腸内の糞をしごき出せば、鮎の下処理は終わり。そのまま、数匹をお届けに上がる。
昨秋から逆単身赴任が始まってからは、食べきれないので基本遠慮しているのだが、キュウリなどは、調理が簡単なこともあり、時々頂戴することがある。塩揉みして、それをそのまま焼いたトーストに敷き詰めて、ザクザクといただくと夏の味がして、実に旨い。いまどき、川で釣った魚と畑の野菜の物々交換なんて、なんだかとても贅沢な心持ちがする。

長さが40センチもある大振りキュウリ。サラダスティックも美味しい。

さっきまで川を泳いでいた野鮎。スイカの香りが鼻をくすぐる。

by 江副 直樹 2017-7-17 20:08