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少し雪が降り、少し霜が降りた。それでも、知らず知らず寒は弱まっていく。

1年の中で最も寒い2月。毎年、この時季に大雪が降り、ワクワクさせてくれる。今年もしっかり節分寒波はやってきた。けれど、これこそが冬のとどめのようなことで、春の気配は背後から徐々に満ちてきている。三寒四温の合間、川の匂いが漂うのも丁度この頃。

雪の多い山の方でさえ、日当たりの加減もあるのだろう、春の走りを知らせるフキノトウの便りが届く。このタイミングで咲かなくともと思ってしまう可憐な草花が、木枯らしに揺れる。中でも、ホトケノザやオオイヌノフグリは、緑の葉が増えてきたと思う間もなく、もう花弁が現れる。折りからの霜に覆われて、凍り付いているのもよく見かける。ブルブル。
気温変化の勘違いで咲くものなのか、年毎の多少のばらつきなど我関せずと、律儀に葉や花を開くものなのか、良くわからない。早々と花をつけたオオイヌノフグリは、咲いた夜には花ごと落ちる。朝、それを掌に並べたり。そうこうしているうちに、枯葉の間から顔を出したフキノトウを見つける。その嬉しさったらない。春はそこまで。もう少し、もう少し。

今日は相談いただいた地元の酒蔵を見学に行った。モノづくりをまた考えることになる。

春が近づくと、降る雪もやさしくなって、すぐに溶けるような気がする。

まだ小さなフキノトウ。地面を押し上げるように出てくる。匂いが大好き。

折角花開いたのに、こうして霜に叩かれる。すべて凍り付いている。

いい年のオヤジがすることじゃないと思うが、キレイだものしょうがない。

by 江副 直樹 2016-2-6 22:10